随筆風小説 プレイリスト

トラック23 邂逅 BUMP OF CHICKEN

僕の魅力は僕には分からない。 ただ、いいように使われているだけなんだと。 僕の魅力なんて見てくれていなくて、ただの工場の部品の中で押し潰されるだけ。 それを見てか、こんなに称賛される人と批判される人がたくさんいる。 大きな世界から見るととても些細なことなのに。

今までの真面目にやってきた地道の道は、見えないものだった。 それは当たり前で、そういうものだった。 少しずつ、目の前のことを変えていくことしか出来ない。 自分の正しい道を貫くために、何か変えることは、きっと大きな世界から見てもには分からない。 誰がが変革しようとしているかも、分からない。

だから、君がいなければ、僕は僕のことを好きになれなかった。 悲しい感情がなくても、勝手に涙が流しながら、普通の口調で話してしまう僕なんて、価値がないと思っていたから。 ただの感情の無い僕なんて。 今なら分かる。本当は感情はあるのに、感情がないように自分に暗示をかけて感情を押し殺していたんだと。 工場の部品には、感情は荷が重い。

僕は1人じゃなかった。 見えない応援が後押ししている。

※この作品はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。

※当サイトで公開している小説の文章等の転載の使用を禁じます。

参考楽曲

邂逅 BUMP OF CHICKEN

あとがき

僕の少しだけ思っていた気持ち。2024年5月15日

return to Playlist Novel