随筆風小説 プレイリスト
トラック12 dedicated to you w-inds
いつもあの人に会えると思うと嬉しくて、楽しみにしていた。自分の家に帰る時、いつも悲しくて泣いてしまう。そんな時、あの人はいつも言う。
「また、会えるんだから、泣かんでもええよ」
そう言って、送り出してくれた。だから、いつも会えると思っていた。
本当は、自分の現実世界に戻りたくなかった。秩序しかない現実世界にいたくなくて、ただ楽しいことをしてたかった。本当の自分が少し垣間見れるから。
ずっと何もなかった。私の心の中は。 でも、実際そんなことはなかった。ただ、そばにいてくれてただけでいい。他愛のないくだらない話をするだけでいい。例えそれが何も覚えてなくても。記憶に残るほど衝撃を受けなくても、楽しかったという温かい思いだけは忘れたくない。
キラキラと輝くあの湖の前で誓う。本当の自分が見せられる世界ならいいことをしよう。
※この作品はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
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参考楽曲
あとがき
この曲は、あの人に会いに行くときにいつも聞いていた曲。 数年ぶりに、本当久々に物語の中に潜り込むことが出来たことに感激。出逢いに感謝。2024年2月16日
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