長編小説 日輪 第1章 出会い

第1話

僕は、湊音(みなと)。どこにでもいる学生だ。 今日も学校があるから、外にでた。僕の学校は坂の上にある。

授業中、あの不思議な出来事を考えていた。 あれは何だっただろうか。 僕はいつも、不思議な出来事に出くわすことが多い。 なんとなく考えていたことが本当にそうなったり、 誰かの気配があるけどよく見ると誰もいなかったりと。 でも、それは気のせいだろうと思って誰も相談していない。

放課後、僕はある場所に向かった。 ある丘の斜面。そこに座るのが僕の好きな場所。 誰もいない場所で街の景色を眺めるのが好きで、よくこの場所に通っている。

青い空。雲一つない、ただの青い空。そんな空を見ていると、ふと脳裏に蘇る。


たくさんの飛行機が青い空を覆う。 そして、そこからたくさんのものが落とされて、周りが火の海になっていた。 それを見ている僕は恐怖を通り超えて、キレイだと思ってしまっていた。それぐらい非現実的な世界を見ていた。


ふと、意識を戻すと、いつもの街に戻っていた。 毎回のようにその世界を想像してしまう。

でも、他の世界では、そういうのが普通に起こっているし、昔は、それが普通の世界だったりする。 だから、僕らが住んでいるこの世界って平和なんだなと思う。

そんなことをいつも想像してしまうから、僕は日の目を浴びてはいけない。やっぱり前みたいに暗闇の中でいる方がいいんだと思う。 こんなところで太陽なんて浴びている場合ではない。

そんなことを思いながら、また、雲一つない青い空を見た。

※この作品はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。

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あとがき

やっと、小説を書ける。 想像をしたものをそのまま書ける、そんなことを出来るリハビリはまだまだ続くけど、 正直、書けたことが嬉しい。

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