随筆風小説 プレイリスト
トラック03 スターライトパレード~By あんさんぶるスターズ (裏)
将来こうなるとは、夢にも思わなかった。 星が降る夜の世界で過ごすことになるとは。
全てが真逆の世界。 日が昇る頃に寝て、日が沈む頃に起きる。 皆が帰る頃に自分は出かけて、皆が出かける頃に自分は帰る。 まるで、逆流の中へ進む世界のようだ。 昔から皆と同じことをするのが嫌で、自分の好きなことをしてきたけど、世界が変わるとその考えすらも同調していると思える。それは、日の中での考えでしょと。
そんな世界に過ごしていると、いつも夢の中にいるように、ふわふわしていて、実感がない。日が沈むと、皆寝てしまうから1人になってしまう。「誰かとゆっくり話がしたい」という願いはあのきれいな星空の中に消えてしまう。
今日も1人でふと夜空を見上げてみると、いつもと違った。 見たことのない大量の流星群がキラキラと流れている。まるでスターライトパレードのように。 今までの冷え切った心に何かがなだれ込んでいく。 きっと生きていていいんだと歓迎されている。 そして、そんな時間もあっという間に終わってしまった。 また見てみたいな。
そしてまた、今日も始まる。
※この作品はフィクションです。実在の人物、団体とは関係ありません。
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参考楽曲
スターライトパレード 〜By あんさんぶるスターズ
あとがき
「眠れない」というのが朝起きていてなんとなく夜寝れないという意味ではなく、そもそも生活リズムで夜に起きていて「眠れない(眠ることが出来ない)」という物語を作ってみた。 2023/06/17
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